アムンディにおける議決権行使戦略 - 2023年の総括

2024/04/12 掖 Amundi

欧州を代表する資産運用会社アムンディは、2024年4月11日に昨年の議決権行使の総括を発表しました。一貫した透明性のある方法で議決権を行使することは、責任ある投資家としてのアムンディにとって重要な要素であり、エンゲージメントとともにスチュワードシップ理念の2つの柱を構成しています。アムンディは議決権行使方針^[1]を毎年更新し、長期的な価値創造に影響を与える可能性のあるすべての問題を総合的に分析しています。それは、アムンディのアクティブ・オーナーシップ・アプローチに沿ったものであり、各企業に対する真摯で多角的な分析に基づいています。

総括では、アムンディがこの方針を年次株主総会（AGM）において具体的にどのように実践したかが示されました：

• アムンディは7,751社の10,357回の年次総会で議決権を行使
• アムンディは以下の議案に賛成：

• 88%の気候変動関連の株主総会決議
• 83%の社会・健康・人権関連の株主総会決議に賛成

• アムンディは、ESGの観点から取締役選任（および解任）の8%に反対
• 特に取締役会の適切な構成、ESGテーマに関する取締役のエンパワーメント、経営陣の報酬と持続可能な戦略との整合性は、2023年にアムンディが総会において議決権を行使するうえでフォーカスしたテーマ

 

 

機関投資家・法人顧客部門およびESG部門責任者　ジャン-ジャック・バルベリスは次のように述べました：「アムンディは大手資産運用会社として、顧客のために運用するファンドやマンデートを通じ、何千もの企業の株主となっています。議決権を行使することは、責任ある投資家としての私たちの役割の中心であり、顧客の利益を守る義務でもあります。アムンディの議決権行使は、重要な環境・社会・ガバナンス（ESG）問題を含め、長期的な価値創造に影響を与える可能性のあるすべての長期的問題を徹底的に分析した後に行われます。」

 

リサーチ・エンゲージメント・議決権行使のグローバル・ヘッド　カロリン・ル・モーは、 「エンゲージメントとともに、議決権の行使はスチュワードシップ活動の重要な柱であり、アムンディの責任投資方針を展開するものです。アムンディの明確なアプローチは、一貫性があり、意欲的かつ現実的で、持続可能な低炭素経済へのバランスのとれた道筋を模索し、顧客の価値を創造するものです。」と語りました。

 

アムンディでは、議決権行使方針のもとで可能な限りすべての総会で議決権が行使されており、これは投資家としての責任を十分に果たすものです。毎年10,000以上の総会での議決権行使を通じて、アムンディは投資先企業と考え方を共有し、責任をもってESGへの取り組むことを求めています。

 

議決権行使方針の改定とVoting Report 2023 (議決権行使報告)について

アムンディは、議決権行使における環境・社会的配慮の統合に関する透明性を高め、2024年の議決権行使方針において「環境・社会的課題」と題する独立した章を設けました。

また、EU（欧州連合）の株主権利指令IIに従い、アムンディはVoting Report 2023（議決権行使報告）の付表として、重要な議決権行使の完全なリストと議決権行使決定の根拠も提供しています。アムンディは重要な議決権行使として以下のものを挙げています：

• サステナビリティに関する株主提案（環境、気候、労働権、人権など）
• “Say on Climate” 気候に関する提案

　　 詳細はこちらをご覧ください。

 

Footnotes

1. ^{^} [1] アムンディの議決権行使方針と適用範囲に関する情報はこちらからご覧ください。